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小さな飲食店の問題解決

飲食店が生き残るために手を打つべき事項をご紹介します

毛髪混入のクレームはありますか?

クリンリネス

 毛髪混入のクレームというのはよくあるもので、どのように対策をすれば良いか頭を悩ませます。毛髪どころか、昔のラーメン屋さんでは、店主がラーメンを提供するときに親指がスープに入って提供された、なんて話をよく聞きましたが、いまそんなことをしていたら大問題になるでしょう。

 

 筆者が外食業界に入ったのはまだ十数年前の話ですが、この数年ものすごいスピードで消費者の要求が厳しくなっています。飲食店で勤めていれば思うでしょうが、「髪の毛ぐらいで文句言うな」と言いたくなることはありませんか?そのくらい防ぐことが難しいのです。筆者は現在、食品製造会社で勤務しているので、毛髪混入に対しては飲食店に比べて遥かにシビアに考えています。「髪の毛ぐらい」では許されません。食品メーカーでは入室時における粘着ローラがけはもちろん、エアシャワー、制服と私服の交差汚染などなど多くの対策が取られています。それでも毛髪混入は防げないのが実態です。

 ちなみに、HACCPの観点では毛髪は人の生命に危害を与えるほど重要ではないため、クリティカルな要素ではないのですが、消費者はそんな寛容ではありません。

 

 さて、飲食店にとってどのような対策をすれば毛髪混入が防げるか、という話を進めていきたいと思います。

 

 毛髪は毎日数十本抜けると言われており、50代をピークにその前後が最も多く抜けるのだそうです。いまどきキッチンで帽子を被らないなんてありえないですが、例え帽子を被っていても、抜け毛をすべて落とさないなんてことは出来ません。小さな飲食店では厨房だけではなく、ホールにも出るでしょうからお客さんの毛髪が制服に付着して、厨房内に持ち込まれることも否定できません。

 

 小さな飲食店の特性を考えて、出来る対策として次の3点を提案したいと思います。

 

1 毛髪を落とさない取り組みとして

  • 出勤前に十分ブラッシングをする。女性に比べて男性の方が、ヘアケアにかける時間が圧倒的に少ないため、職場で抜け毛が発生する可能性が高い。
  • 厨房で使用する帽子の中に使い捨てのネットを着用する。飲食店に要求されるユニフォームは単純に清潔さだけではないため、見た目を重視しつつ予防策も取る。

2 ドライのフロアの清掃は、フローリングワイパーを使用して毛髪を除去する。

3 食材や食器は床から近い場所に置かない。洗った食器はカウンタークロスで拭く。

 

 食品製造に携わっている人からすれば、これでは全く不十分だと思うでしょうが、飲食店ではこれくらいのことでも、ハードルが高いと思われるのではないでしょうか?筆者の経験上、このくらいの内容だけでも、毛髪混入はかなり防げると思います。ぜひ参考にしてみてください。